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だより  このロゴマークは、千住大橋のイメージに、
はるかに望まれる富士と小さな惑星・地球を配し、
千住大学の精神を表したデザインです。

 
2008年後期
 
 ■千住大学だより2008年前期 / 
後期

千住大学だより27最終号 2009.3.5

感動&もらい感動の千住大学卒業式
3月2日10人飛び立つ
文章学科らしい趣向で式辞も詩形式
     

 千住大学卒業式は3月2日に行われ、10人が卒業しました。
 最終の第20回授業(後期第10回)は「ブログの書き方」で、音楽事務所の長谷川英里さんがリポート発表しました。次いで同じ教室で、文章学科らしい趣向の卒業式が行われました。中村智彦君(東大大学院生)の若さあふれる開式の辞に次いで、酒井学長の式辞が詩形式でありました。
   式辞 文章の旅路
雷(いかずち)で
千住大橋がスパークし
ノートが裂けるのではないか
そう思った激しい夕立もあった
満月よりまるい真円が
身をひるがえす光を返して
教室を包む月夜もあった
girlから熟年まで
ともに学んだ一歳(ひととせ)の春
君たちは
この地から出立した芭蕉や
この地に住んだ鷗外になって
いえ、なんていうのか
加えて
現代感覚の文章旅を楽しんで
千住大学卒業生の未来を歩もう
文章学科という名の
ああ
その匂いと一緒の旅なのだ
卒業という名の始まりの日に
五色桜の人生の旅に出よう
おめでとう!
千住大学一期生よ


 このあと、10人(うちひとり欠席)に卒業証書と4人に感謝状が贈られ、つづいて「卒業にあたって」の作文朗読に移りました。涙をにじませる卒業生もいました。主な内容を抜粋します。
 ・酒井憲一の猛烈パワーは知っている。齢80の無限大に学ぶことは山ほどある。初心に返り学ぶには最良の機会だ、という思いで学生になった。そして、実際そうだった。「書くことは感動すること」だ。
 ・一年間、心の中にもおさまりきれない程のもらい感動をしました。自分史を書き上げることで自信につながり、満月の日に自分の初めての本を綴じる作業をした時の感動……これは生まれ感動? 
 ・酒井大学長の文章学科の卒業式となってしまった。いつものことながら、やり残した感が深いが、得た知識は、忘れず活かしていきたいと思う。「もらい感動」という言葉は忘れない。
 ・千住大学はまさしく『グローバル』そのものだと思います。下は10代の大学生、20代の大学院生から、上は80代のおじいちゃん文章博士まで、本当に色々な人がいましたよね。
 ・一年間、学長の熱血プリント、コンパ、宿場散策課外授業で身につけた酒井学長のモンスター精神と文章の力と千住大学の皆様の出会いが財産です。
 ・国外に縁が多かった私には、千住という場所で、年齢、性別、職業の違う人との勉強は新鮮だった。そして、日本語という美しい語学にも敏感になった。
 ・文章学科に来て、旅心を学んだ。江戸の宿場千住に生まれ育った方々の千住プライドを知った。暑い夏に歩いた千住、風吹きすさぶ品川宿は、私の心のページに刻まれた。外国人に見せたい。
 ・文章学科で久しぶりに手にした原稿用紙と鉛筆と消しゴム。卒業する今使っている消しゴムは、
その使命をきっちり全うさせてあげようと思う。

懐かしの千住大学

木の向こうが教室



神楽坂開講はとりやめ感謝して閉学いたします

 千住教室だった千住遊学庵は「矢立茶屋」として衣替えになり、27日に開店することになりました。このため千住大学は、千住大学神楽坂として、4月から現地で開講の準備を進めてきましたが、学長が81歳という年齢と諸般の事情を考え、感動の卒業式を有終の美として、閉学を決断いたしました。一期生だけの卒業生になりますが、実力を身につけたクラスメートの活躍が期待されます。
 酒井学長の話 一年間の社会実験は、さらに継続したい気持ちと、自分のトシを含む厳しさとのはざまで再検討した結果、閉学を決めました。卒業式の翌々日オープニングの上村松園・松篁・敦之三大展(高島屋東京店)で、松園の美人画を鑑賞しながら、敦之画伯がビデオで語る「具体的なものは何もない余白に思いをぶち込む」という言葉を聴いていて、その意思を固めました。一期生のみなさん、ご支援のみなさま、一年間ありがとうございました。
 卒業生Mさん 千住大学は本当に感動で幕を閉じました。学長はその年齢でこんなに若い人に感動をあたえたエネルギーはすごいです。ぜひ同窓会を開きましょう。残念だけど、惜しまれつつ閉学というのはなかなか出来ない事だけに、さすがと思います。1年ありがとうございました!


千住大学だより26 2009.2.20

千住大学神楽坂のあいさつ回り

いよいよ3月2日に一期卒業式
嵐山光三郎邸やホン書き旅館和可菜も訪問

まず毘沙門天善国寺に参詣 和可菜の前で アメニティスペース・ゼロで

 千住大学神楽坂の4月開講が近づき、2月19日に酒井学長と大久保美智子新事務局長が、現地をあいさつ回りしました。
 まず、神楽坂の毘沙門天善国寺で祈願してスタート、門前の兵庫横丁を2分で抜けて新教室が入る「アメニティスペース・ゼロ」に到着。すぐにそこから30秒の作家嵐山光三郎邸を訪問しました。あいにく外出中で、スタッフにメッセージと資料を託しました。
 次いで、兵庫横丁の旅館和可菜を訪問しました。黒川鍾信著『神楽坂ホン書き旅館』(実業之日本社、新潮文庫)で知られた旅館です。主人公の和田敏子女将に親しくあいさつできました。女優小暮実千代さんの妹さんです。塀の標札に「小暮 和田」ともありました。
 つづいて訪れたアメニティスペース・ゼロでは、高科憲邦オーナーの説明を聞き、となりほどの近さにある筑土八幡神社に参詣して祈願しました。

  質疑活発だった学生レクチャー「小論文の書き方」


 第19回授業における中村智彦一期生(東大大学院生、写真)のレクチャー「小論文の書き方」は、よく整理されたソフトな内容で、活発な質疑がつづいて盛り上がりました。
卒業式 次回3月2日(月)は、最終第20回授業と卒業式です。ささやかながら趣向のあるセレモニーになりそうです。



千住大学だより25 2009.2.5

東海道品川宿あるき、予想の2倍参加
問答河岸から鈴が森まで
次回授業は東大大学院生レクチャー
広重「品川」 参加者全員の記念撮影 道の両側でウオッチング
 千住大学文章学科後期の課外「東海道品川宿あるき」は、快晴の2月1日(日)、千住大学学生委員会主催で行いました。京浜急行北品川駅集合で、予想の2倍の12人が集まり、地元のガイドさんふたりの案内で、区内は問答河岸から本陣跡を経て青物横丁まで総勢14人で歩き、その後7人で大田区の鈴が森まで到達して解散しました。
 千住大学主催でなく、学生委員会主催という点がユニークです。学生企画によって、大学側と立体的運営を図るという試みです。授業にも「学生委員会の時間」を織り込んでいます。前期の課外は「千住のまちあるき」でした。日光街道千住宿と東海道品川宿とよく似ているというので、2回目の今回は品川になり、一期生の中村智彦学生委員会副委員長が幹事として取り仕切りました。
 JR品川駅界隈は再開発で一新していますが、目と鼻の先の京浜急行北品川から西へ鈴が森まで、むかしの東海道が息づいていて、見るものが多くありました。富士塚の品川富士にも全員登りました。荏原神社では寒緋桜が満開でした。

  次の授業「小論文の書き方」 東大大学院生がレクチャー
 残り授業は2回になりました。小説の書き方についても終わり、次の後期9回目(通年19回目)の授業は「小論文の書き方」と「校正の仕方」です。その「小論文の書き方」については、まず上記中村智彦一期生がレクチャーします。東大大学院生で、これまでの修練で得たコツを語ってもらいます。こうした一期生による学生レクチャーは3回目で、千住大学のユニーク教育法です。

  楽しみな卒業セレモニーの趣向 その次の3月2日(月)は卒業です。通年20回の授業を学び抜いた経験を、卒業セレモニーに生かすアイデアが練られています。

千住大学だより24 2009.1.26

千住大学神楽坂、4月から開講です
飯田橋駅から数分、毘沙門天善国寺まで2分!
15000字著書チャレンジ計画進む


 千住大学は、千住遊学庵ビルが改修されることになり、4月から「千住大学神楽坂」として、新宿区に移り、二期生を募集して開講することになりました。交通機関の集中する飯田橋駅から、徒歩4~5分。由緒あるちくど筑土はちまん八幡神社のほぼ隣り、ビルの2階にある「アメニティスペース・ゼロ」(162-0815新宿区筑土八幡町2-5梅野ビル2階)です。
 教室の真ん前の小路を入りますと、わずか2分で神楽坂の名所・毘沙門天善国寺の門に出ます。23日に実測調査しました。初め「2分300歩」と出ましたので、そのように近いとは信じられないと再計測し、確認しました。小路の善国寺に出るところは、何と幅88センチの狭さです。
 芭蕉のおくのほそ道旅立ち地点で、日光道中(街道)千住宿として栄え、森鴎外も住むなど文学ゆかりの北千住から、これまた神楽坂文士村ともいわれる文学のまち神楽坂に教室が移るわけです。ここでは、第一と第三火曜日開講です。千住遊学庵における予想をはるかに上回る一期生の成果の上に、新しい歩みが期待されます。千住の第一期生は3月2日(月)に卒業、神楽坂での第二期生初授業は、4月7日(火)です。




筑土八幡神社 神楽坂・善国寺

 新年初の授業は19日に行われ、「小説の書き方」に入りました。それと同時に「15000字著書チャレンジ計画」のアンケートをとりましたところ、次のような回答が並び、千住大学効果を如実に象徴していました。
 ・著書2冊、秋に出したいと思います。書くことは楽しいものですし、自己発見でもあります。
 ・第一案は、前期で書いた自分史の補強です。第二案は、ある川についてまとめることです。
 ・今年中に・・・もしかしたら、間もなく書き上げるかもしれません。
 ・3月末は不可能ですが、書き終えたときが3月末と決めております。

■課外「江戸の宿場町品川を歩こう」は、予定通り2月1日(日)京急北品川駅改札前集合。

千住大学だより23 2009.1.7

新年は信念! 冬休み終え19日授業再開
「著します」の力強い一期生の賀状
学長は『都市美協会運動ととちない橡内よし吉たね胤』刊行

 新年は信念です。世界的金融危機下ながら、ともあれ平和に明けましておめでとうございます。
 千住大学は冬休みを終えて19日(月)に授業再開します。後期7回目・通年第17回目で、「小説の書き方」に入ります。希望者の15000字マイ著書執筆チャレンジも本格化していきます。無休の猛烈授業でここまできましたカリキュラムは、19日のあとは残り3回になります。あっという間に卒業を迎えます。19日以後の授業は、2/2、2/16、3/2(卒業)です。

 葛西紀巳子一期生の年賀状に今年の目標のひとつとして、次のことが書かれていました。
「著します」・・・・昨年から入学した千住大学文章学科卒業の成果として、本を2冊刊行します。
 なんと力強い目標でしょう。千住大学生のこの成果を千住大学の誇りとしてお伝えしました。


 酒井学長は12月26日付で『都市美協会運動ととちない橡内よし吉たね胤』を刊行しました。20年来のひとつの研究テーマのまとめです。「光芒の1920年代」といわれる大正・昭和初期の都市美運動のリーダーである朝日新聞記者出身の橡内吉胤について、日本で初めて世に問う本になりました。東京農大出版会発行、A5判ハードカバー、260ページ、上製本、本体3500円です
 学長は5月には『東大アメニティ木材学とウッドヒューマンリレーションズ』(アメニティライフ)を出しています。一年2冊刊行というわけです。
品川宿交流館 1.3付朝日新聞

 千住大学学生委員会主催の第2回まちあるきは、2月1日(日)13時に京急北品川駅に集合し、旧東海道の品川宿をウォッチングする予定です。12月2日に北品川地区に「品川宿交流館」がオープンしました。観光案内所や休憩所、寄り合い処のあるここにも寄って歩くことになりましょう。

千住大学だより22 2008.12.17

忘年は望年! 学生包丁さばきカモ鍋
足立区「光の祭典」参観詩は教材に
熱気の一期生レクチャー「私流の書き方」


 千住大学文章学科は、4月以来濃密授業をつづけ、2008年の年納め講義を15日に行い、カモ鍋教室忘年会で打ち上げしました。講義は「旅の文章術」で、第2回一期生レクチャーもありました。葛西紀巳子「私流文章の書き方ポイント」で、授業後のカモ鍋は、一流料亭で修行体験のある櫟原文夫生の包丁さばきとあって、まこと美味の夜でした。正月19日(月)まで冬休みです。

   詩朗読とカモ

 カモ鍋教室忘年会は、監督(幹事)出口信子生、割烹櫟原文夫生。授業後そのまま開始ということで、熱気で時間延長の授業最中に、カモが出てきました。他の学び舎では見られないその移り行く境目の情景が、これまたヒューマン千住大学っぽくておもしろいのでした。
 葛西レクチャーの聞かせどころは、「書き始めたら、とにかく書きすすめる」そして、「つまったら」こうするという体験的ノウハウの開陳でした。葛西さんは、東京家政大学講師です。
 授業プリントは毎回3ページですが、初めて増ページしました。前々日、足立区竹ノ塚の「光の祭典」を大久美智子一期生の案内で参観した学長が、光の中で賢治になってしまった詩の掲載です。

ひかりのさいてんとぎんどろ 銀どろ

銀どろだな。みちのくの賢治の大銀どろではないか。
背高メタセコイヤに変幻二十メートルの円陣だ。
光のカマクラには子らがおしくらまんじゅう。
光の回転ポールの下は、児童劇舞台のコーラスイメージ。
光の機関車が銀河鉄道の始発点、ほんとうの天上行きですとも。(以下略)

千住大学だより21 2008.12.6

エッセイまずメールエッセイで訓練
次の授業は年内最後、終わって教室忘年会
魅力的イベント案内状の作り方も勉強

 文章の松下村塾 若いひとには「松下村塾」(しょうかそんじゅく)は何かといわれるかもしれないが、幕末に吉田松陰が講義した私塾。現在の山口市に叔父が設立し、松陰が後継主宰となった。教育が濃密で、高杉晋作、伊藤博文らを輩出したことで有名である。
 千住大学も授業は濃密、高水準で、授業日が祝日の場合は、振り替え授業で休講ゼロ。授業時間も、過熱してどうしても延長してしまう。前期で自分史を出版し、後期で著書書き上げという猛烈さで、すでに文章上達者が輩出の傾向にあり、松下村塾と似ている。


極力画像もあしらう
 イベント案内状の書き方学習 
 15日(月)の第16回授業が年内最終となります。そこで、授業後忘年会をすることになりました。自発的に幹事が名乗りを挙げました。クラスメートのプロ料理人の包丁さばきで「カモ鍋」の趣向です。
 初めはありきたりの案内状の文案でした。それに対して、文章学科生はアトラクティブな言葉とデザインで作品にすべきであると、勉強のためにリライトをし合い、次の文章を編集してメール回覧しました。

 回覧 カモ鍋教室忘年会のご案内
 忘年は望年だ! 怪物一期生中の怪物料理人、櫟原文夫さんの包丁さばき
 入学以来の激戦を回顧しカモになってカモを食べよう!
 会費2000円 ビールは差し入れ確保で豊富
 締切10日 参加できなくなった場合、急ぎ連絡を。会費が高くなります。

 メールエッセイ
 従来の文章講座はメール文に力を入れませんが、千住大学ではエッセイの基本訓練に、メールを活用しています。400字以内でメールエッセイを書いて送信するのです。目上の人に出すメールは、そこそこのた文になりやすいのですが、親しい相手に対しては、どうしても狎(な)れてくずれた文になってしまいます。
 そこでトレーニングとして、身内と友人など親しい者に対して、照れずにしゃんとしたメール文章を書くことを特訓しています。多くの人の欠陥であるデータ不足による手抜き文章を反省し、思想(考え)を入れて足腰をしゃんとさせるノウハウを教えて書く力をつけています。メールの件名欄の活用も工夫し合い、いまでは事務的でなく、光る件名になってきました。
次の授業では葛西紀巳子さんの学生レクチャーもあります。大久保美智子さんに次いで2回目。


千住大学だより20 2008.11.14

学生も学長も書き合い仲間同士
環境色彩の葛西紀巳子ら専門家多彩
学長著『東大アメニティ木材学』書評



 多彩な学生の書き合い 千住大学には、10代から50代まで学んでいます。正規の大学、大学院の学生も受講し、東大大学院生もいます。色彩、音楽などさまざまな専門家や大学講師、会社員、主婦もいます。千住大学の刺激もあって、『五色桜』という本をみごとな本にしたり、国家試験に挑戦して合格した女性もいます。みな同じクラスメートです。

 学長著『東大アメニティ木材学とウッドヒューマンリレーションズ』
『国づくりと研修』に書評
 『国づくりと研修』は、財団法人全国建設研修センターの月刊専門誌で、その122号AUTUMN2008に酒井学長著『東大アメニティ木材学とウッドヒューマンリレーションズ』評が載りました。『千住大学だより7』には、東京農大書店教科書コーナーで販売されている写真が載っています。
一期生葛西紀巳子さんは同誌の連載執筆者
 ところで、なによりも環境色彩の大学講師で、『国づくりと研修』レギュラーライターの葛西紀巳子さんは、千住大学一期生なのです。
 著書もあり、同誌では「まちの色 風土の彩り」見開き連載コラムを毎号執筆すでに34回になる書き手でありながら、学生になって謙虚に文章を学んでいることをお知らせします。千住大学では、15000字の著書を書き合っています。『国づくりと研修』葛西コラムは毎号2000字を越えていますので、すでに何冊分の量でしょうか。次は上記『東大アメニティ木材学』書評です。
 アメニティは生活全般に求められるものだから、アメニティ研究者は幅広い守備範囲が必要となるにしても、旺盛な好奇心と探究心でどの分野にも飛込んでいく酒井翁には、いつも敬服する。
 草の根のアメニティ交流のため、単身メキシコの夜間小学校に入学したかと思えば、今度は東大の門をたたき、都市論を学んだ。その後さらに「アメニティ木材学」を提唱する信田助教授のもとで研究生となり、その成果を本書に取りまとめた。(中略)多彩な比喩や引用も交えた文理融合の筆致を通して、木材アメニティに対する翁の愛着が木の温もりのようにつたわってくる。
 ■千住大学の教材は、学生の作品が上達したため、その採用がふえ、集中的に熱気がこもります。
 ■千住大学学生委員会では、第2回課外イベントとして、品川宿と千住宿あるきを計画しています。ともに酷似した宿場町だからです。新しい比較研究の糸口になりましょう。
                       次の授業は12月1日(月)です。



千住大学だより19 2008.11.8

80年で得た凝集授業のプリント
自作詩の発表・合評で高め合い
千住を取り上げた既作品も発掘


 
←自分史小冊子のサンプルです。

 心血そそぐ授業プリント 
 毎回の授業プリントに、心血を注ぎます。80年の生涯で私が得た文章の書き方メソッドの凝集です。拙著『文章の書き方』(丸善ライブラリー)も生かします。直前まで練りに練り、何度も刷り直します。ファイルすることをお勧めします。
 おかげで予想を超えた効果を生み、前期は、自分史の好作品を各自が奥付つきのシックな小冊子で発行できました。後期は、各自の著書(出版は別)書き上げが始まりました。

 
自分史のパーソナル小冊子
 後期も進んでレベルが高まり、自作詩の朗読と合評、15000字の著書書き上げ方法の話し合いをしました。学生委員会では、後期企画として、新しい切り口の課外まち歩き案が浮上しました。
 前期の最終授業では、各自の自分史をシックな自分だけのパーソナル小冊子に製本しました。体裁は共通で、表紙の色は各自の希望で選びました。奥付は、もちろん著者名になっています。
 11月4日(月曜3日は祝日でこの日火曜に振替)の授業は、近年復権した「方言詩」の勉強もしました。それとともに千住のことを書いた作品を発掘してきて随時紹介し、感想を述べ合います。
たとえば、詩では「荒川のほとりで」をすでに紹介しました。
      荒川のほとりで(一部)
   荒川にかかる鉄橋をあかい京成電車が渡る
   轟音をたてて通り過ぎたのはJRだ
   電車の進む角度によって何本もに見えたお化け煙突は今はない
                 (倉田史子『詩集 こころの樹に花咲いて』2007年)
 散文では石田千の『踏切趣味』(筑摩書房、2005年)が見つかり、次回授業の教材になります。
      花散らし  北千住(一部)
     ひさびさに大踏切の桜かな
   駅前のロータリーから歩いてくると、ゆかた姿のおばあさんが寒そうに立っている。
   警報機のわきのきいろいのぼりは、強い風でからまっている。
                       次の授業は11月17日(月)です。


千住大学だより18 2008.10.29

ジャンル別まず詩の朗読と実作
ロマンチストになるのが不思議
自発的に詩作始めた女子学生

詩の朗読と実作(後期第2回授業風景)

 10月20日、後期第2回(通年第12回)授業は、ジャンル別講義の皮切りとして「詩」に入り、イメージ=詩の解説と自由詩や三行詩の朗読、実作をし合い、詩的雰囲気になりました。
 数日後、一期生から「詩、ポエムなどとはご縁がないと思っていましたが、けっこう心地よく書けるのが、意外でした。文章を書くのとまた違い、字を重ねるうちに、ロマンチストになるので不思議、詩の世界に入り込んでいく自分を感じました」というメールに、自発的作品が添付してありました。次回授業「詩歌」は、方言詩、短歌、俳句などでまた不思議な雰囲気となりましょう。
 一方、その授業で自分史の合本づくりについて、合本委員のその後の経過報告と、合本のモデルになりそうな数冊を回覧して、本づくりの話題でわく授業となりました。後期早々からこうした本づくりの話でにぎわうのは、千住大学のレベルです。
・自分史6編の抜粋を紹介してきましたが、好評なので、今回は続続として3編紹介します。
 ■そして5年。「これが私の適職?」「天職って何だろう」。ある時期から自問自答する日々が続くようになった。当時の手帳には自分探しの問いかけと、「好きなこと」「得意なこと」「できないこと」を箇条書きに羅列したメモもある。迷いながら、手探りのまま、そのときすべてをリセットするように、会社を辞めた。
 ■トンネルを100も越えて、わたしの故郷で式をあげた。出発がこうであったので、甘い生活ではなかった。土佐の女ながら、よく我慢した。その分自分の思考を磨いた。そして、女一人でも三人の男の子を育てていける経済力と自信を持った。仕事はどんなに困難でも、放棄しなかった。
 ■語学音痴の私はなかなか語学が身につかず、クエルナバカに一時滞在して語学校に通った。マンツーマン授業だった。最後の日、若い女教師に「日本語で知っているものは?」と質問したところ、すかさずいわれて仰天した。「バカヤロウ」この言葉の衝撃は、それまでの人生で最も強烈だった。
                       次の授業は11月4日(振替・火)です。

千住大学だより17 2008.1010


後期第一日、赤飯が出ました
自分史小冊子は別に合本に
15000字著書にチャレンジ


こころづくしの赤飯で後期初コンパ(教室)

 千住大学文章学科は10月から後期に入り、6日に初授業(通年第11回)がありました。清泉女子大学講師もゲスト参加しました。授業後教室での初コンパは、出口事務局長が赤飯を炊いて振舞いました。自分史小冊子発行を受け、後期はこれを合本にすること、希望者は背表紙のつく著書を想定して、15000字の作品を書き上げることになりました。文章表現講義は、通常通り進めます。
 小冊子自分史を背表紙のつく合本にする担当は、『五色桜』編集実績のある大久保美智子さんにお願いしました。発行した冊子は、小冊子ながら奥付つきでした。次は、一学生の喜びの感想です。
 「待ちにまった処女作小雑誌を手にしてドキドキ。キラキラまぶしくてもったいなくてちらっと見ました。授業のあと、幼子が怖いものをのぞくように、そっとページを開いて・・、読んでみました。誰でもない私の書いた文章がここに小さな本となって誕生しました」
 前号で自分史3編の抜粋を紹介しましたが、他のも載せてほしいという要望がありその続です。
 ■病院には、(帝王切開)お腹のぺちゃんこになった母と、ブルドッグのようにしわくちゃな赤ちゃんが寝ていた。私の妹だ。小さい手足には、きちんと5本ずつ指が生えていた。これまで当たり前だったことが、奇跡のように見えて仕方がなかった。目の前の赤ちゃんはまだ何も持っていない。命のカタマリだった。もしかしたら、この世に存在するモノは、すべて奇跡なのかもしれない。
 ■退職金をすべて学費に継ぎ込み、インテリアデザインの学校に通った。入学した学校は、非常に厳しかった。課題に終われる日々。当時、ひとり暮らしの私には、教材費を稼ぎ出すためアルバイトの時間も必要だった。課題と仕事。徹夜はほぼ毎日。それでも充実していたのは、「自分で決めた道に、いま進んでいる」という実感に満ち溢れていたからに違いない。
 ■午後三時といえば、もう一日の終わりのような雰囲気だ。たぶん、わたしもその空気にのまれてしまったのだろう。飲み物を買おうとしていた自販機の前で、コンピュータ・システムの検収担当者から、声をかけられてしまった。「遠い目をしていましたよ」と。そう、たしかに遠い昔のことを思い出し、頭の中でその映像を追っていた。

                                    次の授業は10月20日です。


千住大学 〒120-0037足立区千住河原町29-5千住遊学庵内  
TEL:090-4730-1286(事務局・学長兼用)   ・HPはネット「千住大学」検索。 HOME